湘南藤沢片瀬山より
こんにちは。バランスファクトリーの武衛です。
7月だというのにクーラーいらずの涼しい日が続いて、長雨による湿気にやられて体調を崩される方も増えているようです。太陽が待ち遠しいですね。
以前、マッサージをしていると腸が動き出して、お腹がギュルギュルものすごい音を立てる方が多いというお話(「肩を正せばお腹が動く」)を書きましたが、そんな腸に関するお話です。
ここ数年メディアでもよく取り上げられている「腸活」という言葉をご存知でしょうか?
大まかに言うと、腸内細菌のバランスを整えることで健康増進&維持をはかるというものです。
実は、腸は「第2の脳」と呼ばれるほど重要な臓器で、脳からの直接の指令が無くとも独自で働ける「腸神経系」というシステムを持ち、逆に脳に様々な情報やホルモン分泌を促す命令を出していることがわかってきました。
さらに、脳内で快楽や安心感をコントロールするドーパミンやセロトニンと呼ばれる物質の50~90%は腸で生成しているともいわれていて、空腹でイライラしたり、美味しいものを食べ満腹になると幸福を感じるのはそのせいかもしれません。
また最近では、記憶・学習力やうつなどの心の在りようにも深く関わっていて、腸内細菌の状態がその人の社会性にも影響しているとの研究もあるようです。
近年私たちの食生活も大きく変わり、滅菌殺菌至上主義的なCMを見るにつけ、自分の腸内細菌はかつての日本人のそれとは随分違うんだろうなぁと想像してしまいます。
ベストセラーになった『笑うカイチュウ』の藤田紘一郎先生のようにお腹に回虫を住まわせるとこまでは出来ませんが、せめて子供たちにはもうがい・手洗いを口うるさく言い過ぎないようにしようと思う今日この頃です。
腸活記事の多くは食べ物のことを重要視したものですが、まずはきちんと働ける腸が大前提となります。
折角なら、マッサージやバランス調整術で固くなったお腹をほぐし、腸の位置を正常にし、血流が改善され消化吸収が良くなった状態で腸活すると効果も倍増です。